コンクリ
パーミエイト



お問い合せ窓口

各種ご相談は、お気軽にこちらからお問い合せ下さい。

お問い合せ窓口


お見積り窓口
各種お見積もりはこちらからお問い合せ下さい。

お見積り窓口

 

会社所在地
会社所在地
本 社
 〒680-0004
鳥取県鳥取市北園2丁目193
株式会社大昌エンジニアリング

TEL:(0857) 30-1390
FAX:(0857) 30-1900
e-mail:
daishou.pref.tottori@
cosmos.ocn.ne.jp




鉄構部(工場)
 〒680-0944
鳥取県鳥取市布勢49-1

TEL:FAX:(0857) 50-1243

 
   市道大杙線(大杙橋)補強・補修工事
   工事概要 張出鋼床版歩道増設・旧橋補修
   受注者  戸田建設株式会社広島支店
   橋長    67.32m
大杙橋

  着工前                       完成後

着工前 完成
着工前
完成
着工前
完成
着工前
完成
着工前
完成
着工前
完成
着工前
完成
1、 昭和53年(1978年)架設の橋梁であり、当時の鳥取東部地区の骨材事情から激しいアルカリ骨材反応を起こしていた。
2、 架橋後、集合住宅をはじめとして宅地化が進み、交通量が増加し、車道幅員5mであるので、交通安全上も危険である。
3、 発注者の意図
①歩道橋を増設して、車道幅員を拡幅する。
②アル骨をはじめとする損傷を出来るだけ安価に補修補強する。
4、 設計の限界
[水面下の基礎と橋脚の未検討]
当時の骨材事情から、下部工も激しい損傷を受けているが、この部分はノータッチである。
抜き取りコアによるARS残存膨張量は0.014%とされているが、コア採取位置は橋脚の高い位置 で行われており、水面下の状況とは必ずしも一致しない。
また、静弾性係数は橋台、橋脚では1/2が標準値を下回っており、今後圧縮強度の低下も推測される。
その意味で、近い将来水面下のコンクリート診断を行い、しかるべき処置がとられることを期待する。
[メッキによる防食]
施工にかかわったことのないものが設計しているので、いくつかの初歩的間違いがあった。
鋼床版の防食を「亜鉛溶融めっき」としている。
「防食便覧」が言うように、鳥取の様に融雪防止剤を大量に散布する橋梁に鍍金防食は使用しない。
又、メッキを行うと、溶接側に引張力が働き、歪みが生じ基本的に組み立ては困難である。
リブには反りとねじれが生じる。鋼板には波打ちが生じる。
通行止めの制約がある現場では精度の高い工場制作と、現地工作が必要である。
従って、現場は工場で無機ジンクリッチペイント、現場ではプライマー塗布後RCⅢ系で塗装、フッ素系塗装を行った。
結果、防食性能、精度の高い製品を提供でき、更に美観上も著しく改善できた。
しかし、設計変更は認められず「承諾」行為となった。
[アル骨]
アル骨が生じ、中性化が進行しているコンクリートに対して、ウレタン被膜の保護工が設計。
アル骨に対しては、亜硝酸リチウムが現況では最も信頼できる。
ウレタン被膜はコンクリート中に水蒸気を封じ込めブリスター等を発生させるばかりではなく冬季に施工した場合、夏季に剥離する例が多々ある。
従って、現場では、亜硝酸リチウムを含浸させたのちポリマーセメントで被膜、更に二酸化炭素の侵入を阻止させるシラン系樹脂(パーミエイトHS-300)を 塗布し、美観も確保することとした。
[防水工]
ⅰ、 鋼床版防水は、荷重低減のため薄層樹脂舗装が設計されているが塗膜防水とされていた。
一般には鋼床版ではグースアスファルトによる防錆層が必要であるが、薄層舗装である以上グースアスファルトおよび、AS系防水層はなじまない。
薄層舗装は、基本的にエポキシ系樹脂と硅砂の混合物であり、透水する。
そのために鋼床版は無機ジンクリッチで工場出荷、プライマー塗布後有機ジンクリッチ3回塗りで対応した。このことにより、 エポキシ樹脂とのなじみのよい、防食性能を確保できた。
ⅱ、 排水計画は厚さ600㎜の地覆をハンマードリルで取り壊し、排水管を鋼床版に垂れ流しという計画。 600㎜の削孔はコアドリリング工以外に施工できないが、変更しない。
設計者に橋面防水の知識がない。又施工手段を理解できていない。
排水計画は全面的に計画しなおした。
5、 今後の問題
伸縮装置
伸縮装置は設計段階で「鋼製ゴムなので、漏水の恐れはない」とされていたため、実際には激しく漏水しているが取り替えはできなかった。
鋼製ゴムではあるが中詰のゴムはクロロプレンゴム空隙率50%以上であり、紫外線で劣化していた。
設計調査にかかわるものは、雨天時に調査を行うことを望みたい。
支承交換
「今後20年以上の長命化」という場合に、必ず支承の交換が必要になる。
      


施工グル―プ
㈱大昌エンジニアリング 施工統括
コンクリート補修工・伸縮装置・地覆・排水工・歩道舗装
㈱オーツカテック・竜野工場 鋼材制作
㈱徳永組 足場工・張出床版架設
㈱竹内クレーン クレーン工事
㈱オクペン 鋼材塗装
㈲木島鉄工 鋼橋補強・補修・架設
開発建設㈱ 車道舗装
東洋交通㈱ 高欄設置
㈱アース 交通警備

 施工状況 

仮設歩道 吊り足場全景
 
コンクリート補修工
地覆補修
着工前 ひび割れ注入
亜硝酸リチウム塗布 アーマー#120(不陸調整)
パーミエイト(HS-300クリアー)塗布 パーミエイト(HS-300N8.5)塗布
 
橋台・橋脚
着工前 ひび割れ注入
パーミエイト(Hs-300クリアー+N8.5)塗布
桁補強工
既設桁削孔 ケレン
控横桁取付 補強桁取付
トルシアボルト締付
ブラケット取付 取付け完了
架設工
鋼床版架設 支承設置
添接版設置ボルト締め 支承ボルト締め
 
架設完了
 
歩道舗装工
練り混ぜ状況 舗設状況